ヨグ=ソトースの影

クトゥル神話TRPG シナリオレビュー
いあいあ!クトゥルフレビュー

キャンペーン名:ヨグ=ソトースの影

キャンペーン概要

キャンペーン制作者名:John Carnahan,John Scott Clegg,Ed Gore,Marc Hutchison,
Randy McCall,Sandy Petersen,Ted Shelton

想定プレイ時間(合計):1か月~1年

推奨PL人数:4~6人

構成話数:7話+α

シナリオ難易度:☆☆☆☆☆

舞台・環境:1920年代アメリカ、1920年代イギリス、1920年代チリ

動画化可否:–

イントロダクション

1924年ボストンにてアメリカ、イギリス、イースター島を股に掛けた探索者と銀の黄昏錬金術師会との戦いが始まる

第一話『銀の黄昏錬金術師会』

シナリオ制作者名:Marc Hutchison

想定プレイ時間:4~6時間

シナリオ難易度:☆☆☆

舞台・環境:1920年代アメリカ

狂乱の1920年代アメリカ、この時期は様々な企業が設立されただけではなくKKKの様な秘密結社が力を伸ばし、それを見て多くの秘密結社や新興宗教組織が作られた。
探索者達はそんな中、ボストンに上流階級や学者など中心とした会員を集めて人気を博している「銀の黄昏」と言われる友愛団体に関わっていく。

以降ネタバレ注意

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友愛結社「銀の黄昏」の正体は「銀の黄昏錬金術師会」と言われる中世から続くカルトである。また、ボストンの結社ビルがある場所は過去に邪教の儀式を阻止されたジョン=スコットの墓の真上に建設されている。ジョン=スコットは現在、銀の黄昏錬金術師会のマスターの一人であり、カール=スタンフォードに匹敵する力を持っている。彼との戦闘がこの章の最後にあるがギミックによる勝利が可能である。しかし、彼にたどり着くまでに恐らく1度は全滅するだろう。また、彼はギミックで勝てると言っても強敵であるので十分な準備が必要だ。

第二話『未来に目を向けよ!』

シナリオ制作者名:Sandy Petersen

想定プレイ時間:4~6時間

シナリオ難易度:☆☆☆☆☆

舞台・環境:1920年代アメリカ

探索者達が銀の黄昏錬金術師会との戦い後、暫くしたら友人のデヴィッド・リーから経営コンサルタント兼秘密結社である「未来に目を向けよ」に入会しないかと誘いを受ける。

以降ネタバレ注意

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未来に目を向けよゲストビルへは定例会が行われている昼に潜入することが基本となる。ビル地下には今後の探索に関わる重要な手掛かりがすべて揃っているが、この地下はデストラップの嵐である。またブリアン・スミスは探索者を少しでも疑わしいと思ったらあらゆる手段を使い殺そうとしてくるのでそれの対策も必要となる。

第三話『キャニッチの魔女団』

シナリオ制作者名:John Scott Clegg

想定プレイ時間:6時間

シナリオ難易度:☆☆☆

舞台・環境:1920年代イギリス

探索者はジェイコブ・ハンコックの代理人からジェイコブの叔父であるヘンリー・ハンコックがイギリスのキャニッチで何らかの窮地に陥っている、あるいは死んでいるかもしれないと手紙を見せ様子を見に行ってもらう事を依頼する。

以降ネタバレ注意

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総勢30名のNPCが登場、アン=シャトレーヌもここで初登場(2版では第一話にも存在はしている)。もし探索者が彼女を害する事があれば即座にアザトースが招来され、殺されてしまうので彼女を害するのは得策ではない。最終局面で黄金の羅針盤の欠片を取りに行くために洞窟に入るが殺人光線銃を持った蛇人間とランダムエンカウントしたり、最後にはベルフェゴールが呼び出したクトーニアンとの戦闘がある。海外渡航のためフルオート武器の持ち込みは困難であるがそれ以外は持ち込めるのでなんとか生き延びよう。

第四話『悪魔の谷』

シナリオ制作者名:John Carnahan

想定プレイ時間:6時間

シナリオ難易度:☆☆☆

舞台・環境:1920年代アメリカ

資本家のグラント・ウィンウッドは探索者のキャニッチでの活躍を小耳に挟むと、探索者に最近映画の撮影現場で出資していた映画の監督であり彼の友人でもあるエリッヒ・フォン・ヴァルンスティーンが怪死を遂げたこの謎を解明し解決してもらおうと依頼をする。

以降ネタバレ注意

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不可視の空ろな狩人に奇襲を受けながらシナリオを進める事になります。幸いなことに狩人はダメージが3d6程しかないので装甲を積めばそこまで痛手ではないでしょう。シナリオにイグが関わってきますが、余計な事をしない限り現れないので警戒はしなくても大丈夫です。

第五話『歩く蛆』

シナリオ制作者名:Sandy Petersen

想定プレイ時間:2~4時間

シナリオ難易度:☆☆☆☆

舞台・環境:1920年代アメリカ

このシナリオは「罠」として作られており、自意識過剰な探索者たちに敵の強大さを思い知らせるシナリオです。

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銀の黄昏の盟友である一匹のミ=ゴはクリストファー・エドウィンになりきり探索者を殺そうとします。かの有名な冷蔵庫ショットガンもこのシナリオです。殺人一家、野生のショゴス、入院と三つのセクションから分かれており、そのどれもがデストラップです。しかし、対策をしっかり取っていれば案外あっさりトラップは突破出来るものばかりなので噂よりは死ににくいです。

第六話『イースター島の監視者』

シナリオ制作者名:Randy McCall

想定プレイ時間:6~8時間

シナリオ難易度:☆☆☆

舞台・環境:1920年代チリ

考古学調査隊がイースター島で並外れた歴史的発見をしたとのニュースを探索者は聞き、未来に目を向けよで手にした資料を元にイースター島へと向かう。

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当時のイースター島は米国、チリが互いに領土を主張しており軍事的緊張が走っている土地でもある。そんな中、探索者がこの島を自由に歩ける訳がないのだがカールの目撃情報があり、探索者も銀の黄昏と敵対していると分かれば別である。水中での深き者によるリンチ、空鬼の襲撃、深き者の巣へ特攻、はい回るものとの戦い。そして、はい回るものはクトゥルフの落し子を接触してくる。一見、難しい様に見えるがこちらは軍隊の協力を得ているので惜しみなく火力をぶつけよう。

第七話『ルルイエの浮上』

シナリオ制作者名:Sandy Petersen

想定プレイ時間:2~4時間

シナリオ難易度:☆☆~☆☆☆☆☆

舞台・環境:1920年代ルルイエ

ついに最終章、探索者の目の前に聳え立つはルルイエ!そしてついに目覚めるクトゥルフ!
探索者達は持てるすべてを出し切って銀の黄昏とクトゥルフから世界を救え!

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ルルイエには儀式の為に重要な場所が2か所あります。そのうち片方にいる守護者を倒し石碑の上に登りカールを見つけなければなりません。しかし、上った瞬間にクトゥルフは復活してしまいます。ここから先は探索者の手に結末が委ねられます。銀の黄昏の教団員全員を倒してもクトゥルフとその従者全員に直接戦闘を挑んでも、逃げてもいいです。
クトゥルフは最後、星辰が揃っていないのに蘇らされて自らルルイエに戻り再び眠りにつきますから……

ボーナスシナリオその1『石碑の人々』

シナリオ制作者名:Ted Shelton

想定プレイ時間:2~4時間

シナリオ難易度:☆

舞台・環境:1920年代アメリカ

ロバート・E・ハワードに捧ぐ
古の時の汚れし者ども、今なお潜むと言う世界の、忘却の彼方の暗き辺地に
あまたの門はいまだに閉じれれぬまま怠惰を貪るその夜も地獄の底に、影たちがよろめき動く
――ジャスティン・ジョフリイ作
’’石碑の人々’’より

以降ネタバレ注意

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発狂でもしない限り、死ぬことはまずありません。基本的に石碑についての情報を集めるだけの入門者向けシナリオとなっております。このキャンペーンを初めてのシナリオに選んでも良いように挟まれたシナリオです。

ボーナスシナリオその2『巣窟』

シナリオ制作者名:Ed Gore

想定プレイ時間:2~4時間

シナリオ難易度:☆

舞台・環境:1920年代アメリカ

ボストン・グローブ紙でボストンの南西にあるバウチャー館で爆発が起きた記事が見つかる。事件の数日前から探索者の友人である爆破の専門家ジェリー・マクリンが行方不明であり、警察は彼が犯人だと疑っています。

以降ネタバレ注意

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バウチャーが大量に出てきますが、拳銃があれば最低限処理できるものです。最後には邪悪な神官がイゴーロナクへと変貌を遂げるのでイゴーロナクを倒さねばなりませんが準備を怠らなければ楽に倒せるでしょう。ただし、発狂した場合、探索者もろとも生き埋めにすると発狂内容が決められているので発狂者がでた場合の対策も忘れずに。
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