【GM向け】山猫館のセッション時のポイント

クトゥルフ神話TRPGのシナリオ、「山猫館」の記事を目的に本サイトに訪れていただいている方が多いので、今回は「山猫館」のキーパリングを行う上でのポイントを、CoC歴5年・山猫館をKPとして10回以上行ってきた筆者が教えたいと思います。

この記事を読めば、初心者KPさんでも山猫館のセッションをうまくキーパリングしながら、PLの方と楽しく遊べること間違いなし!?です。

1. シナリオ「山猫館」の基本情報

シナリオ概要

シナリオ制作者名:ダニエル様

シナリオ掲載場所:C級工房シナリオ集vol.2(同人誌)

想定プレイ時間:指定なし(5時間程度・オフセ)

推奨PL人数:2~4名程度

シナリオ難易度:指定なし(☆3程度)

舞台・環境:現代日本・クローズド

動画化可否:基本的に不可(作者の許可が必要)

イントロダクション

探索者たちは友人の山田に誘われて、山猫館という洋館を訪れることになる。
ところが、山猫館で突如山田が行方不明に。
探索者たちは山猫館の真相を解き明かすことができるのだろうか。

2. 初心者GMが山猫館をまわす時のポイント

注意:以降は山猫館のシナリオのネタバレを含みます。未プレイの方はブラウザバック推奨!

ポイント① タイムキープがもたつきがちなので、探索時はスムーズな進行を意識する

本シナリオでは探索の時間とストーリー上重要なイベントの発生(1日目夜の山田の失踪や)のタイミングが明確に別れています。そして殆どの探索箇所が1日目の館到着後にオープンになるため、1日目の探索で多くの時間を使ってしまい、シナリオの盛り上がりが尻窄みになってしまいがちです。

そこで、PLには館内の探索は1日目では1~2箇所程度にしてもらい、山田失踪後の2日目から本格的な館内の探索を進めてもらうようにしましょう。1日目は、「山猫様は食事に遅れてくるものを嫌う」「夜ふかしすると山猫様の期限を損ねる」など探索の時間制限があることを案に提示するとスムーズに行くかと思います。

ポイント② 事前にマップを用意する

本シナリオの舞台の山猫館は部屋数も多く、各PC・NPCに個室が割り当てられるため、探索者やNPCが現在どこにいるのかが非常にわかりにくくなってしまいます。特に山田の失踪や緒方の失踪が発生した直後は各部屋の中を探索して回るようになることが予想できます。なので、オンラインセッションツールなどを使用される場合は、事前にマップを大きめのサイズで表示しておく、PCと居場所がわかっている各NPCの所在地を示すためにコマをマップに配置するなどして、PL側が今どこで誰が何をしているのかを視覚的に理解できるようにしてあげることで、謎解きにより集中してもらえるようになります。

ポイント③ 味方NPCの存在を意識させる

本シナリオの協力者となりうる緒方ですが、作者様の意図にそぐわず、PCが緒方と打ち解けてくれるセッションはかなり稀でした。もしGMが探索者にはNPCと協力をしてもらいながらシナリオをクリアしてほしいという思いをお持ちなら、積極的に緒方と話をする機会を作ると良いと思います。

緒方自体はあまり自主的に探索者には関わらない性格ですが、「緒方の部屋のドアにメモを挟み、緒方の目的をほのめかす」「調査に関する内容の電話の声が部屋から聞こえる」などのイベントを挟むと、PLはより積極的に緒方との協力関係を築きに行くでしょう。

まとめ

山猫館は動画化もされており、一度はGMをやってみたいという人も多いと思います。初心者キーパーさんが挑戦するには少しむずかしいシナリオですが、ぜひ一度挑戦してみてくださいね。

シナリオ掲載場所:C級工房シナリオ集vol.2

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